| Setup |
pop'n musicって知ってますか？ そう、「9コのボタンで楽しくミュージック！」のアレです。 その待ちに待った、家庭用新作がコレ。  … … … ポップでキュートな9つボタンはどこへ？！ というわけで、今回はPSPにPS2のコントローラをつなぐ PSP-PS2 PAD コンバータを作ります 用意する物： PIC16F648A 2SC1815 x 12 LM317 7808 不要なUSB-PS2パッドコンバータ 他、コネクタ、ピンヘッダ コンデンサ、抵抗など なにやらいろいろありますが、 16F648A以外は、ほぼ電源だけです。 ケースや基板を含め、秋月と千石のみでそろいました。 どれも、一般的なパーツです。 参考： デュアルショック(SCPH-1200)の解析 プレイステーション・ＰＡＤ／メモリ・インターフェースの解析 |
| Step 1 |
まず、回路図です fig.1 左の9pinはUSB-PS2パッドコンバータから取り外した PS2パッド接続用コネクタです。 右の14pinはPSPにつなぐ線で、一応ピンヘッダでコネクタにしました。 中央が、言わずとしれたワンチップマイコン、PIC16F648Aです。 電源とGND以外すべてIOとして使うので、 外部発振やリセットを使えません。 なので、内蔵クロック（4MHz）で動いています。 内蔵クロック（4MHz）がネックで、 クロック間隔が規定の4usより長かったりします。 しかし、応答速度に問題はなかったので、これでよしとします。（後述） PS2コントローラの制御ラインは5種で、 CS CLK CMD DATA ACK となっているのですが、ピンが足りないので、 ACKは無視して、Delay処理します。 もっとも、PICの性能上、ACK処理が間に合わないらしいので、 pinが余っていても、使えなかったかもしれません。 電源は、3.6Vを作る必要があるので、LV317を使っています。 LED点灯用7.6V電源は7808を使って供給します。 8V出力なので、出力オーバーに見えますが、 昔のPS2は8.4V出ていたりするので、問題ないことにします。 |
| Step 2 |
中身です ふたを開けたところ。線だらけ…。 上のコネクタがPSPへのライン、 左がPS2、 下がACアダプタ とつながります  基板を上から見たところ。 中央に見えるのが、メインのPIC16F648Aで 左が電源で、右が出力用のトランジスタ群  正直、トランジスタアレイでも使えば良かったかな…  裏面。 コンデンサは直近につけるのがいいんです。 決して、付け忘れて後からつける場所がなかった、 とかじゃないですから！  PSPの配線はこんな感じ。 液晶の裏に配線を這わせます。  配線は0.2mmのポリウレタン線で行い、 ボタンの配線が来ているセラミックコンデンサの片足に 直接半田付けしています。 中央右の黒い部分にホットボンドで止めていますが、 この位置は失敗でした。 液晶が当たってしまいます。 一番下の黒い隙間にも止めているのですが、 ここに集中すれば良かったかもしれません。 右に見える赤と黒の太めの線は、 PSPの電源アダプタ端子から5Vをいただく線です。 すべて、裏の電池ボックスから配線を取り出します。  配線取り出し部分。 14pinのピンヘッダをホットボンドでとめました。  拡大。 後で気がついたのですが、バッテリーが刺さらないと PSPのアップデートが出来ません。 これは盲点でした。 今回は結局、無理矢理バッテリーをさしてアップデートしました |
| Step 3 |
完成です わーい。9つボタンでポップンだー！ PS2のパッドに手を加えずに接続できるのが、うれしいところ。  ソフト次第で、各種コントローラに対応します。 アナコンでアクションだって出来ますよ！  PSPのD端子出力ケーブルを用意すれば、 TV画面と手作りポップンコントローラで、 さながら、アーケード筐体気分。ボタンだって光るよ！ ちょっと画面小さいけど…。 |
| Step あとがき |
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今回のコンバーターは、今までPIC工作やってきて、 はじめて、実用で長く使いそうなものに仕上がりました。 性能的にも満足のいく出来で、 ポップンコントローラでは1ms未満の応答を実現しています。 他のコントローラ用のアクセスタイミングは、 互換性を考えて少々waitを盛っています。 そのため、ポプコンより少々遅く応答速度は2ms弱ですが、 本来のPS2の仕様は、16ms以上であり、 十分な性能と言えるでしょう。 すごく単純なソフトと回路なのに、 ワンチップマイコンってすごいですね。 ところで、PSPのネジが6本余ったんだけど、どうしたらいい？ |
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