Razer製マウス6機種



CopperHead
まず、RazerのLaserマウスのはしり、CopperHead(Razer)です。
CopperHead(Razer)
Fig.1

すごく押しにくいサイドボタン、
長すぎてホイールに手が届かないデザイン、
安物のホイール、イマイチ性能のセンサーなど
まるで見るところがなかったこのモデル、

測定や撮影のために分解しまくっているうちに、
ホイールを無くしてしまい、この有様です。

でも、買い直す気にはならない…

latencyは以下の通りです。
CopperHead latency
Fig.2
σ=3.56[ms]
1000Hzに設定しても1000Hzにならないレポートレートで有名でしたが
latencyもばらつきすぎです。
カーソルを動かすと500Hz強に見えるのですが、
応答を見る限り、とても500Hzの意味があるとは思えません
AVGは結構速いんですけどねぇ。

Diamondback
Razerの光学マウスといったらこれ、Diamondback(Razer)です。
Diamondback(Razer)
Fig.3

CopperHeadより短いデザインでまだ押しやすいですが
ホイールがツルツルで使いにくかったのと、
サイドボタンが分離しておらず、使いにくかった記憶があります。
ホイールも機械式ホイールですし、もうちょっと…

持っていませんが、後述のDeathAdderと同じ高性能センサー搭載の
マイナーチェンジモデルもあります。

latencyは以下の通りです。
Diamondback latency
Fig.4
σ=0.52[ms]

さすが定番モデル、高速です。
この感じなら、3Gセンサーモデルも期待できそうですね。


DeathAdder
じわじわ普及して定番の地位を築いたDeathAdder(Razer)。
DeathAdder(Razer)
Fig.5
Avagoの3668をひっさげて登場したこのマウス、
当初不具合が多く、さすがrazerとまで言われていましたが、
度重なるファームやドライバーのアップデートで不具合を改善し、
今やカメラ量販店でも扱われる、定番商品になっています。

なんと言ってもIME3.0似な形状と高性能センサーが光ります。
最近のファームウェアで直線補正がoffに出来るようになり、
まさに敵なしといったところ。
これで、ホイールが光学だったらなぁ…

latencyは以下の通りです。
DeathAdder latency
Fig.6
σ=0.54[ms]
反応速度も偏差も問題なし。
いいマウスほど、語ることがないのですが、
それだけ安心して使えるというものです。

Diamondback
Razerの記念モデルBoomslangCE 2007(Razer)です。
BoomslangCE 2007(Razer)
Fig.7

一言で言って、すごく高かったのに、すごくだめだった。
今までで買ったマウスの中で一番高かったのに、
一番使わなかったマウスの一つです。

なにより、サイドボタンを誤爆しない限り持ち上げられない
というのが致命的すぎます。

センサーはDeathAdderと同じだし、基本性能は高いはず…
なのですが、ファームのバージョンアップも行われていませんし、
記念モデルは記念モデルなんですね。

latencyは以下の通りです。
BoomslangCE 2007 latency
Fig.8
σ=2.46[ms]

なにこれ…高かったのに。
レポートレートも上がりませんし、偏差もいまいちです。
DeathAdderより後発なんですから、なんとかなるでしょうに。
完全に手抜き作業としか思えません。

Lachesis
Razerの光学マウスといったらこれ、Lachesis(Razer)です。
Lachesis(Razer)
Fig.9

Philipsセンサーがウリだったのですが、
その性能がいまいちすぎて、お蔵入り担ったマウスです。
凹凸の多い面に弱く、手を乗せただけでカーソルが動くなど
ドップラーセンサーの悪評はここからはじまりました。

また、大きすぎるし、サイドボタンは堅いし、ホイールはだめだし
正直見るところがなかったという…

latencyは以下の通りです。
Lachesis latency
Fig.10
σ=0.69[ms]
latencyは高速なんですけどね。
それだけの理由で使うかというと…
Diamondback
高性能センサー搭載3ボタンのSalmosa(Razer)です。
Salmosa(Razer)
Fig.11

3ボタンなので正直チェックしていなかったのですが、
今回の測定をきっかけに購入しました。

これが結構よくて、クリック感が気に入ったのと、
ドライバに依存せずにレポートレートが変えられるのが
とてもすばらしい。そしてとても軽い。
おまけに、センサーは定評のあるAvago 3668とくれば、
一つそろえておいて損はないでしょう。

latencyは以下の通りです。
Salmosa latency
Fig.12
σ=0.38[ms]
反応もいいですね。
クリック感の良さと相まって、
高速に応答できる気がするから不思議です。

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