サンワサプライ製コンバータ2機種



JY-PSUAD1
まず、鉄板と名高いJY-PSUAD1です。
JY-PSUAD1


コマンド部分を見てみましょう
JY-PSUAD1コマンド部分拡大
Fig.1
問題なさそうです。コマンドが化けることもない様子です。
違う部分と言えば、5バイト分データ送受信が終わった後も
コマンドが立ち上がっていません。
コントローラによってはデータ長が違うことを考慮し、
あらかじめ長めに出しっぱなしにしているのでしょうか。

次にサンプリング周期です JY-PSUAD1サンプリング周期
Fig.3
こちらは、125[Hz]の模様。PS2純正の倍以上です。
60連射以上出来る計算になりますが、どうなんでしょうか。

ここからが本番。応答速度特性を見てみましょう。
JY-PSUAD1応答速度特性125Hz
Fig.4
平均23.10[ms]

Fig.4は、1000回試行による応答速度の分布です。
今回比較した中では最速の部類です。
データの取りこぼしもないですし、「ごく普通」に使えます。

さて、ここでさらに応答速度を高めるためにちょっとした細工をします。

usb入力デバイスは、OS標準ドライバを使用する場合、
125[Hz]のポーリングレート(サンプリングレート)で動作していることが多いのです。
そこで、usbドライバであるusbport.sysを改造して、
1000[Hz]で動作させることにより、入力デバイスの特性向上を図ろうというのです。
特性向上するデバイスの例としてマウスが有名で、
ものによってはカーソルの追従特性が向上したりします。

では早速改造後データを見ましょう
JY-PSUAD1応答速度特性1000Hz
Fig.5
平均7.02[ms]
すごい!なんかバカみたいに応答速度特性が向上しています。
なんと10[ms]以下。
液晶の遅延やらいろいろ含んでの値です。
ここまでくると遅延は全く感じなくなります。

その秘密をちょっとのぞいてみましょう。
Fig.3で見たサンプリング周期ですが、改造後は…
JY-PSUAD1サンプリング周期1000Hz
Fig.6
なんと、usbのポーリングレートに連動して高速に動作しています。
1[ms]間隔と2[ms]間隔の交互でサンプルしているようですから、
常に最速でデータがとれるという仕組みみたいです。

しかし、PS2純正のスピードは60[Hz]ですから、ずいぶんオーバーサンプリングです
こんなに速く回していいんでしょうかね…
いや、速いのはうれしいですが。

JY-PSUAD11
次はJY-PSUAD1の後継機種(?)JY-PSUAD11です。
JY-PSUAD11


カメラ量販店でも販売されており、入手しやすいのがうれしいですね。
コマンド部分を見てみましょう
JY-PSUAD11コマンド部分拡大
Fig.7
問題なさそうです。コマンドが化けることもない様子です。
JY-PSUAD1と全く同じに見えます

次にサンプリング周期です JY-PSUAD1サンプリング周期
Fig.8
こちらも125[Hz]でJY-PSUAD1と全く同じに見えます。

応答速度特性を見てみましょう。
JY-PSUAD1応答速度特性125Hz
Fig.9
平均23.16[ms]

Fig.4は、1000回試行による応答速度の分布です。
やはりJY-PSUAD1と全く同じに見えます
データの取りこぼしもないですし、「ごく普通」に使えます。

では早速usbport.sys改造後データを見ましょう
JY-PSUAD1応答速度特性1000Hz
Fig.10
平均7.01[ms]
いいですね。とても速い。
そこらのマウスより速いです。

同じく1000[Hz]時のサンプリング周期を見ると
JY-PSUAD1サンプリング周期1000Hz
Fig.11
usbのポーリングレートに連動して高速に動作しています。
やはりJY-PSUAD1と全く同じに見えます
250連射以上出来そうに見えますが、チャタリング検出時間等を考えると
そこまで速くなるわけないですね。

それにしても、7[ms]というのは後述のDPPを超えかねません。
DPPと違ってCPU負荷にもそれほど依存しませんし、
なによりUSBポートさえあれば使えます。
まずは第一候補と言ったところでしょうか


[ TOP ]
inserted by FC2 system