BGCUPS102BKA |
まず、よく地雷と言われるBGCUPS102BKAです。 BGCUPS101SVAの高機能版って書いてありました。 300円ぐらいたかかったです 高機能版だからいけるかと思ったのですが… こいつ、頻繁にコマンド部分が化けます Fig.1 Fig.1では、42hになっているべき部分が4Dhになっています。 他にも、43hになったり、好き放題です。 少し縮小してみると、 Fig.2 コマンドが間違っていますから、 3バイト目(キーデータ)がもらえずに、 エラーして終了しています。 次にサンプリング周期です Fig.3 こちらは、60Hzの模様。PS2純正と同じですね。 しかし、データはぼろぼろですから、実質はとても低いです また、信号端子に5[V]かかっているのもいただけません。 電源は3.6[V]でした。5[V]かけているが問題ですし、 電源電圧以上かけると、破損の危険が考えられます。 ところでこのコンバーター、データがおかしいのはPAD側だけではないようで、 ほとんどPCで認識してくれません。 やっとのことで記録できた応答速度特性はこんな感じです。 Fig.4 平均43.94[ms] Fig.4は、1000回試行による応答速度の分布です。 遅いとか以前の問題として、正常に動作しません。 動作しても、やたらと取りこぼしますし、突然切断されたりしました。 後述の1000Hzモードは、どうしてもコンバーターを認識させることが出来ず、 測定断念しました。 高機能版だというから買ったのに、がっかりです。 |
BGCUPS103BKA |
もう一つは、バファローの製品で60連射をうたっているBGCUPS103BKAです この製品はもコマンドが化けます Fig.4 Fig.4では、43hに化けています。 少し拡大してみると Fig.5 クロックも4[μs]より遅く6[μs]ほどです。 遅い分には問題なさそうですが。 しかし、信号端子に5[V]かかっているのはいただけません。 同じく電源電圧は3.6[V]でしたから、前述の通り、破損の危険が考えられます。 サンプリング周期は以下の通りです Fig.6 125[Hz]でサンプリングされています。 よって、60連打以上出来そうですが、2回に一回コマンドが化けているので 実質30連打が限界といえそうですが、そう単純ではありませんでした。 この変換器は、パッドからのデータの取得に失敗すると、「何も押されていない」 と判断するようで、IIDXコントローラを接続した場合、 連射しているように認識されます。当然使い物になりません。 よって、応答速度特性も測定できませんでした。 これが不思議なことに、デュアルショック2だとデータが化けないようで 正常に動作します。以下はすべて、デュアルショック2で測定したデータです。 Fig.7 平均25.05[ms] Fig.7は、1000回試行による応答速度の分布です。 遅いですが、これはデュアルショク2が遅いせいもあります。 デュアルショック2は時間分割して各キーをスキャンする仕様になっています。 そのためIIDXコントローラとは少々違った応答になると、考えられます usbport.sysを改造して1000[Hz]仕様にした場合もばらつきは改善しません Fig.8 平均17.61[ms] 調べてみたところusbのサンプリングレートを上げても、 パッドのサンプリングレートは125Hzのままでした。 他の高速なデジタルパッドで試してみたい気もしますが、 そもそも音ゲーコントローラで動作しないので、今回は考慮外です。 デュアルショック2がどのぐらい遅いのか比較するために、 JY-PSUAD11をデュアルショク2で測定したデータも用意しました Fig.9 平均28.76[ms] Fig.10 平均12.96[ms] IIDXコントローラでは、それぞれ23.16[ms] 7.01[ms] ですから、 5[ms]程度遅いことが分かります。 |