オリジナルIIDXコンを作ろう



Setup
 おなじみのIIDX 専コンです。
今回はこれをベースにオリジナルコントローラを作りましょう!
beatmania IIDXコントローラ
beatmania IIDXコントローラ

用意する物:
○ボタン
beatmania IIDXコントローラ
OBSA-45UK-K/W-LED-R-12V(スモーク/LED赤12[V]タイプ)x3
OBSA-45UK-W-LED-R-12V(白/LED赤12[V]タイプ)x4
OBSA-30UK-W-161(startとselectボタン)x2
LED-R-12V(LEDランプ)x2

○ターンテーブル
アルミ製ターンテーブル土台
アクリル製ターンテーブル土台
ターンテーブルディスク
ステンレス軸

○メカパーツ
400x300x5[mm]アクリル板 x2
80[φ]x2[mm]アクリル板 x2
400x200x1[mm]アルミ板 x2
490x565x0.75[mm]ポリプロピレン板
カグスベール
薄い塩ビ板
ネジたくさん
レーザープリンタラベル
レザー柄塩ビシート
車窓用装飾シール

○電気パーツ
ユニバーサル基板1枚
2SC1815xボタン数
2SA1015xボタン数
220[Ω]x4
10k[Ω]たくさん
ピンクLEDx4
配線少々


ターンテーブルは共同発注したオリジナル品で、ボタンは三和純正です
他はごく一般的なパーツです。

参考:
照光式押しボタン薄型40/45Φシリーズ/三和電子株式会社
Step 1
まず、基本的な回路を整理します。
IIDXコントローラ回路図12[V]LED版

できあがり。
メイン基板トップ



回路説明:
基本的にはアーケードスタイルコントローラの発光改造と同じです。
詳細はそちらを参照してください

違う部分は、三和の12[V]用LEDを7.6[V]で発光させている部分です。
アケコンでは定格電流をかけるために5[V]用LEDを使用しました。
調べたところ、12[V]用LEDに7.6[V]をかけた場合でも
十分な輝度が得られることが分かり、この仕様にしました。

また、回路図には描いていませんが、
スクラッチのLEDはVf=3.2[V]のピンクLEDを使用します。
これも同じくPS2の7.6[V]電源をそのまま利用します。


Step 2
土台となる、筐体を作成します。
ボタンの寸法図
ボタンの寸法図。(クリックで拡大します)

筐体の寸法図
筐体の主な寸法図。(クリックで拡大します)
スクラッチ部分の63mmは、筐体の穴で、ディスクのシールではありません

加工前のパンチングボード
筐体表面に使う2mm厚のアルミパンチングボード。でかい!

半分に切ったパンチングボード
半分に切ってもらいました。
一緒に作っていただいた職人さんは、大きいのが好きみたいで、
とても残念そうでした。

パンチングボードの横切断
どんどん切ります

パンチングボードの手前切断
恐ろしいです。とても手が出せません。

横材と裏材
横もアルミのはざい、裏はアルポリックです

丸鋸で横材を切る
丸鋸こええええ

横材を切る


横材
とても複雑な形状のアルミ材。
色もすてきー

筐体切断
まだまだでかすぎるので切ってもらいます。

アルポリック断面
アルポリック断面図
軽くて丈夫で便利な素材です

アルポリック切断
アルポリックはカッターでも切れます

筐体サイズ
縦横サイズはアケコン準拠になりました。もっと小さくてもよかったかも。

枠
枠も立派になってきました

枠の固定
枠はアルポリックにねじ止めします

横材穴
裏に、ケーブル出し兼持つところに使えそうな穴が

筐体穴あけ
筐体に設計の線を写します

key部分穴あけ
7KEY用の穴をあけます

スタートボタン穴あけ
スタートボタンもあけます

スクラッチセンサー部分加工
スクラッチの穴は現物あわせです

スクラッチ穴
スクラッチ部分は、最後の感触にかかわるので、
固定方法についてずいぶん検討しました。

トップねじ止め
トップ筐体をねじ止めします
裏からL型金具で補強も加えました

筐体表から
筐体できあがり

筐体裏から
なんか、顔みたい

使用した工具
使用した工具です
どこのご家庭にもある物ばかりですね



Step 3
筐体にのせるメカパーツの加工です
アクリル穴あけ
今回の作成で一番時間がかかったのはこのアクリル加工です
主に穴あけ、サイドの面取り、磨きという3工程です。

アクリルはとても堅く、半端な力では削れない上に、無茶すると割れます。
穴あけは糸鋸とヤスリを使用して、気合いで削りましたが、
慣れるまで、覚悟が必要です。
1穴2時間以上かかったひともいるとか?!

図面は、筐体図面と共通です。

アルミ加工
アクリルの裏に当てるアルミ板は、穴あけの後、ヘアライン加工を施します
どうしてもムラが消えない!

アクリルデコレーション
アクリルの面取りは簡易グラインダーで、カットします
きれいにカットしたらアクリサンデーで磨くとピカピカになります。

ロゴはアルミ側に張るとせっかくのヘアラインが消えるので、
アクリル側に張ります

スクラッチパーツ一覧
スクラッチパーツ。
ざっと上に乗るパーツだけでもこれだけあります

ディスクとアルミ土台の間にいれるシートは、
好みに合わせていろいろ変えることが出来ます

アクリル土台梨地加工
スクラッチのアクリル土台に梨地加工を施します。

LED位置がほぼ外周密着なので、梨地加工がないと、
アクリルの発光がムラになります。

本来サンドブラスターで行うものですが、そんなもの持ってないので、
リューターで細かく傷をつけました。
紙ヤスリでやると、線のような傷になり、きれいに梨地になりません。

テフロンシート
スクラッチの重さを調整するため、テフロンシートを使ってみました


Step 4
組み立てと配線です。
LED配線
皿用のLEDを配線します。

LEDキャップ
EMPRESSっぽく、ピンクのLEDを取り付けます。

負荷の抵抗は線の途中に埋めます。
白い帽子は拡散用のキャップです。

筐体壁紙
筐体の表面は、レザー柄の壁紙を貼り付けます。

カットシール
カー用品屋で見つけたシールをカットして

筐体デコレーション
筐体デコレーション。
妙に大きい筐体をなんとかするための、苦肉の策です

スクラッチねじ止め
スクラッチをねじ止めします

ステンレス軸と遮光板
専コンのセンサー遮光パーツを小さく加工し、
ステンレス軸と固定します

遮光板とりつけ
軸と遮光板もとりつけます

スクラッチ裏から
その上から、専用コントローラディスク裏を取り付けます。
センサー部分は専コンの物を完全流用するわけです。

また、青いパーツと筐体の隙間を、PP板で微調整しています。

スクラッチとキー固定
キーも固定したらあとは配線です

平型金具
マイクロスイッチは、交換することを考えて、
平型金具で接続します。

key配線
接続するのは、スイッチ用2本とLED用2本の4本ずつです。
全部あわせると結構な本数に。

配線完了
配線完了

LEDの配線
LEDの向きは、ムラを考慮して若干内向きにします

7.6V配線
LEDの電源は、PS2のコントローラに来ている、モーター用7.6Vを利用します。

専コンには、7.6[V]が配線されていないのですが、
線だけは、コントローラのケーブル内に仕込まれています。
この線を引っ張り出して延長すればできあがり。

紫の線が根本で接続してあるのが分かるでしょうか。
接続部は熱収縮チューブで保護します。

同様の接続をPS2に接続するコネクタ側でも行います


Step 4
ねじ止めしたら完成です。
ボタン取り付け位置トップ
ちょっと、くどい模様が特徴です

ボタン取り付け位置トップ
斜めから。皿のLEDムラはほとんど目立ちません

ボタン取り付け位置トップ
今回、ボタンは赤。
本物は真っ赤なんですが写真だと変な色になりますね…

ボタン取り付け位置トップ
アクリル美しい!がんばって削った甲斐があったよ!

ボタン取り付け位置トップ
もちろん、バネの逆のばしによる、バネ圧調整済みです。
筐体素材のせいか、ACに近い「タシタシ!」という音になりました。

参考:バネの逆伸ばしによる、バネ圧の変更方法
File Name: spring.wmv

ボタン取り付け位置トップ
スクラッチの絵部分は、アクリル円盤を面取り加工して、
ACのシールに似せています。
軸部分の盛り上がりがないで、バレますが、
よく見ないと分からないレベルです。


Step あとがきって英語で書きたかったんだけど誰か教えて
お・ま・け

スクラッチの絵柄部分は、交換できるので…
ボタン取り付け位置トップ
sigたん。んー、背景が寂しいか

ボタン取り付け位置トップ
ノクスとマタンを回らせてみたり

ボタン取り付け位置トップ
ノクスとマタン幼少ver。古い紙のような色にしたんだけど、写真だと??

ボタン取り付け位置トップ
お隣配信の方にいただいた、緋浮美ちん。かわゆい。

ボタン取り付け位置トップ
だれだこれ!(リスナーの方作成です。ありがとうございます)


ことの始まりは、共同購入皿でした。
春に業者に発注して、待つこと数ヶ月

なかなか業者(?)が動かない上、
失敗作ばかり到着し、ようやっと入手は秋。

入手してみれば
アクリル土台が寸法通りに出来ていなかったり、
上記のLED位置の問題、梨地加工がなかったりと、
結構難儀な代物でした。

しかし、できあがってみると感慨深いものです

ピンク色の皿!なんてハレンチなんだ!(死)



 感想、レポートまってま〜す。




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